ニチリンの2019年12月期第3四半期連結決算は、売上高が462億300万円で前年同期比6・3%増、営業利益は62億8800万円で同1・2%減、経常利益は64億3300万円で前年同期並み、四半期純利益は、35億6000万円で同3・6%減となった。
セグメント別では、日本は、売上高が239億7400万円(前年同四半期232億8000万円)、営業利益は16億5900万円(同17億2400万円)。顧客向け国内販売が堅調に推移し、海外需要も中国、アジア向けで堅調に推移した。
北米市場は、売上高は89億8800万円(同94億7300万円)、営業利益は3億8800万円(同6億2300万円)。好調な企業業績や雇用の安定を背景に堅調に推移したが、日系企業が得意とするセダン車の需要が減少し、小型トラックとSUV車の需要が増加する傾向が強まった。
中国市場は、売上高が88億4600万円(同79億8100万円)、営業利益は13億8100万円(前年同四半期13億4500万円)。小型車減税が廃止され減速感があるものの、SUV車が好調に推移し、カーエアコン用ホースが内外需とも拡大傾向となった。
アジアは、売上高が114億4600万円(同103億7400万円)、営業利益は27億3500万円(同26億8400万円)。ABS化による二輪用ブレーキホースの販売増に加え、新商品のフューエルホースの販売が堅調に推移した。
通期予想は、第3四半期の業績を踏まえ、売上高は625億円で前期比5・3%増、営業利益は86億円で同1・0%増、経常利益は88億円で同2・0%増と上方修正し、当期純利益はベトナム新工場建設に伴い旧工場建屋の減損を計上予定であることから下方修正し48億円で同1・7%減を見込んでいる。