加貫ローラ製作所(大阪市生野区、加貫泰弘社長)の18年度上期の状況は売上が微増、利益は前年同期並みとなった。
分野別で見ると、印刷用は、オフセット印刷用が非常に厳しい状況にあるものの、UV用は若干プラスで推移した。製品ではUV用の「アバントUV」は一時期の好調さは落ち着いたが、販売は安定している。特に、化粧箱など商業パッケージではUV印刷の使用が多いため、オフセット印刷の需要減を補う上でも、UV印刷へのさらなる移行が必須と同社では見ている。
工業用では多くの需要を占めるフィルム向けは、海外ユーザー向けの案件が好調。また国内でもセパレータやコンデンサ向けの需要が安定している。製品では、NBR素材の「M白200NP」、クリーナーロールでは「ダストレル」「ECクリーナーSL」などフタル酸を含まない「環境型材質」が伸びており、19年7月のRoHS指令一部改正への対応を見越したニーズの高まりがうかがえる。
同社は今年8月にホームページ