タイヤメーカー4社の12月期第3四半期連結決算の非タイヤ部門は、住友ゴム工業と横浜ゴムが増収増益、ブリヂストンは売上高が前年並み、東洋ゴム工業が減収となった。
◆ブリヂストン
ブリヂストンの非タイヤ事業である多角化部門は、ベルトやホース、免震ゴムなどの化工品事業に、スポーツ用品事業と自転車事業を加えたセグメントとなる。
第3四半期の多角化部門は、売上高が4659億円で前年同期比微減、営業利益は108億円で同57%減となった。
多角化事業におけるソリューションを軸とした再構築のための一時的費用により営業減益となった。
通期の予想では、売上高が6200億円で前期比1%減、営業利益は直近の予想を下方修正し100億円で同69%減を見込んでいる。
◆住友ゴム
住友ゴム工業の非タイヤ事業は、スポーツ事業と産業品他事業で構成されている。
第3四半期の合計売上収益は952億円で前年同期比9%増、事業利益は77億円で同29%増となった。
このうち、スポーツ事業は、売上収益が646億円で同10%増、事業利益は48億円で同60%増。ゴルフ用品が国内・海外とも好調だったほか、昨年4月に買収したダンロップブランドの海外でのテニス事業が欧州、北米を中心に大きく増収に寄与した。
産業品他事業は、売上収益が306億円で同6%増、事業利益は28億円で同5%減。制振事業で住宅用制震ユニットの販売が好調に推移し、OA機器用精密ゴム部品は主要OA機器メーカーのプリンター・コピー機生産増加により増収となった。
通期の予想では、スポーツ事業の売上収益は850億円で前期比