トヨックスは、11月15日より耐薬品性に優れるオール樹脂製のホース継手「トヨコネクタ（ＴＣ３-ＰＣ）」と、柔軟性を改善し作業効率アップにつながるフッ素ホース「トヨフッソソフトホース」を新発売すると発表した。
新発売したトヨコネクタ（ＴＣ３-ＰＣ）は、金属製継手で懸念される腐食等の課題を回避できる商品。現在、酸性・アルカリ性の薬液を流す配管では、金属製のホース継手を使用すると化学反応による腐食などから、ホースの抜けや液漏れが懸念されている。また金属イオンを溶出するため、品質管理が厳しい純水配管での使用は難しい。多くの現場では、樹脂製の竹の子継手とホースバンドで配管しているが、ホース抜けや液漏れ、バンドの増し締め等のメンテナンスに時間がかかり、酸性・アルカリ性に耐性があるホース継手が欲しいとの要望が多く寄せられていた。
トヨコネクタ（ＴＣ３-ＰＣ）は、接液面にスーパーエンプラＰＰＳＵ樹脂（ポリフェニルスルホン）を採用し、酸性・アルカリ性の薬品に耐性があり、金属イオンの溶出も少ない継手となった。またトヨコネクタシリーズの特長である漏れ抜けが防止でき、安心して使用できる上、ホースへの挿入もしやすく、袋ナットを最後まで締めるだけの簡単に施工できることから、作業標準化とメンテナンスフリーが可能になるという特長も兼ね備えている。
サイズはホース内径９ミリ～25ミリ用の５サイズで、同社製ホースの専用継手となる。
トヨコネクタ TC３-PC
一方、トヨフッソソフトホースは、従来のフッ素ホースで要望が多くあった、ホースの硬さから生じるホースの反発による配管のしにくさを改善した商品。従来品より柔軟性を30～40％大幅にアップさせたこと、小さな力でもホースを曲げることができ、狭所配管や可動部配管にも適したホースとして、配管施工がしやすく、作業効率アップにつながるとしている。サイズは内径12ミリ～25ミリまでの４サイズを品揃えし、食品衛生法にも適合。内管は４フッ化系フッ素樹脂を使用し、非粘着・撥水性に優れ洗浄性もよく、流体への臭い移りも少ないことから、化粧品や食品配管に最適としている。
同社では、継手とフッ素ホースの新製品発売を通じ、工場現場のお困りごとを解決する品揃えをさらに充実させ、新市場への対応を強化していくとしている。
トヨフッソソフトホース
