東海カーボンの2018年12月期第3四半期連結決算は、売上高が1553億8500万円で前年同期比107・0%増、営業利益は519億7500万円で同586・5%増、経常利益は527億9700万円で同500・3%増、四半期純利益は594億3300万円で同598・6%増となった。
セグメント別に見ると、カーボンブラック事業の売上高は489億8700万円で同38・5%増、営業利益は77億9500万円で同46・8%増。対面業界であるタイヤ及び自動車業界の生産が堅調に推移し、国内外での販売量増加、原料油上昇に伴う価格改定の実施、増産効果等により、増収増益となりました。さらに今年9月より米国の生産拠点東海カーボンCBが子会社となったことも業績に寄与した。
ファインカーボン事業の売上高は175億1800万円で同64・8%増、営業利益は39億7200万円で同307・3%増となった。対面業界の半導体、一般産業用市場が堅調に推移し、引き続き特殊黒鉛素材の需給はタイトとなっている。こうした状況の中、黒鉛素材やCVD製品の引き合いも活発化し、同社の特殊黒鉛素材生産設備も高稼働を維持し、販売価格も上昇した。また韓国の東海カーボンコリアが6月より連結子会社となり売上、営業利益の増加に寄与した。
工業炉及び関連製品事業の売上高は79億9100万円で同83・0%増、営業利益は20億4800万円で同150・2%増となった。
工業炉の売上高は、主要な需要先である情報技術関連業界向け及びエネルギー関連業界向けともに設備投資が進み、前年同期比大幅増となった。発熱体その他製品の売上高は、電子部品及びガラス業界向けの需要が堅調に推移したため、前年同期比増となった。
このほか、摩擦材・負極材などが含まれるその他事業の売上高は116億4800万円で同18・8%増、営業利益は8億9400万円で同42・9%増となった。
通期の連結業績予想は、第2四半期に上方修正した公表値から純利益を除いて再度上方修正された。それによると、売上高が2300億円で前期比116・5%増(前回公表値比で160億円増)、営業利益は750億円で同576・1%増(前回公表値比10億円増)、経常利益は755億円で同487・3%増(前回公表値比10億円増)、当期純利益は740億円で同499・4%増を見込んでいる。