工業用ゴムロールのパイオニアとして多様な産業分野の製造現場を支えている尾高ゴム工業(和歌山県紀の川市、氏野孝二社長)。
同社の18年度上期(4~9月)業績は売上・利益ともほぼ前年並みで推移した。国内トップクラスのシェアを誇る鉄鋼金属向けは、アルミ業界で設備投資の動きが続くなかで、上期も新規プラント設備に同社のゴムロールを納入することができた。
製品では、新製品「タフエース」「ウルトラタフエース」のタフシリーズを始め、セラミック入りで耐摩耗性、摩擦係数を向上させた「ハードクラッチ」、高強度とエッヂ摩耗の低減を実現する新素材「ガッツラバー」などが鉄鋼金属業界で評価され、納入されるケースが着実に増えている。
特に、高い機械的強度と耐エッジ摩耗性、耐薬品性を特長とする、タフシリーズは酸洗ラインのリンガーロールを中心にリピートが増えている。
さらに、主力製品の高摩擦係数