明和ゴム工業(東京都大田区、坪井栄一郎社長)の18年度9月期業績は前年実績比で若干の増収増益となった。
分野別にみると、印刷用ロールは商業印刷向けと新聞印刷向けはマイナスになったが、好調なUV印刷向け、グラビア印刷向け、段ボール印刷向けでカバーし、印刷用全体ではプラスを確保した。
UV印刷向けが好調な要因は、ゴムロール「UVゼスト」と樹脂ロール「UVサミットⅡ」という、ゴム・樹脂の両素材を備えていることが大きい。油性印刷機からUV印刷機へ改造する印刷会社の動きはまだ続いており、今後も両素材で販売を伸ばしていく。
また、他分野では白色導電性ゴムロールの「ホワイトエレコン」や高耐摩耗・耐オゾン・白色導電ゴムロールの「ハイパーエレコン」が好評を得ている。
一方、工業用ロールは、ゴムロールの巻き替えは年々減少傾向にあるものの、メッキや軽量芯などの新規受注を獲得し好調な流れが継続、