独ランクセスは11月26日、カナダのスタンダード・リチウム社と、米国、アーカンソー州のエルドラド拠点にて、かん水から電池グレードのリチウムを回収し商業生産を行うための共同開発を計画していると発表、合弁会社の設立を目指している。
同社はエルドラド拠点にて、臭素系製品を製造するための3つのプラントを稼働しており、臭素は同拠点で製造されるかん水から抽出されており、このかん水にはリチウムも含まれている。
ランクセスのCEOであるマティアス・ツァハト氏は「イノベーションは、既存の製品の新たな用途開発も意味します。スタンダード・リチウム社との共同開発は、まだ早期の段階ですが、ランクセスにとって最先端業界における大きな可能性を切り開くものとなる」と述べている。
同プロジェクトの技術的、経済的実行可能性は現在調査中だが、この共同開発計画に関して、スタンダード・リチウム社は、ランクセスのエルドラド拠点の既存インフラの使用許可を受け、敷地内にパイロットプラントを建設し稼働する予定。