住友ゴム工業は11月27日、東京港区のTEPIAで、スリクソン ゴルフボール新商品記者発表会を開催し、新商品NEW「スリクソン ZーSTAR」とNEW「スリクソン ZーSTAR XV」の2種類を2月8日から発売すると発表した。
会見冒頭に、住友ゴム工業スポーツ事業本部長兼ゴルフビジネス部長の川松英明執行役員が登壇し、「極薄カバー、軟質材料といった技術開発を極め、新しい素材をゴルフボールとして世界初採用した。飛び、スピン、フィーリングの性能を更に進化させることができた」と新商品を紹介した。
搭載技術の説明は、商品開発部課長の大濱啓司氏が担当した。
新商品に高分子材料セルムを世界で初めてゴルフボールのコーティングに配合したことにより、飛距離性能を高めながらも、優れたスピン性能とソフトな打感を高次元で両立させることが可能となった。
セルムは、超分子ネットワークを応用した「SLIDEーRING MATERIAL」の略称で、東京大学で開発された高分子材料。高分子材料は一般的にひも状の高分子が網目状になったネットワーク構造を持っており、大きな力が加わると、ひも状の高分子が切れるが、セルムは網のつなぎ目部分(架橋点)が自由に動くため、大きな力が加わっても切れにくく、形状復元性、耐傷特性、耐衝撃性、振動吸収性に優れるなどの特長がある。
セルムを配合したコーティングは、従来のコーティングに比べて70%もソフト化が可能となり、摩擦係数も14・4%向上。フェースへの食いつきがよくなり、スピン量がアップするとともにスピンの安定性も増している。
また、高耐久0・5ミリ極薄スーパーソフトウレタンカバーと振動吸収性に優れたコーティングの相乗効果で、心地よいソフトなフィーリングも実現した。
大濱氏は「非常に優れたスピン性能とソフトな打感を高次元で両立することができた」と性能に自信を見せた。
NEW「スリクソン ZーSTARシリーズ」は、セルムをコーティングに配合することで、打感・スピン性能とともにドライバーの飛距離を大きく向上させた。ミッド層の硬度を高めて高反発化し、さらに外剛内柔度を高めることで高打ち出し・低スピンを実現させた。
NEW「スリクソン ZーSTAR XV」は,、優れた飛距離性能はそのままに、ショートゲームのスピン性能を向上させている。アウターコアを大きくした新2層コアにより高反発化させ、セルムをコーティングに配合することで、飛距離性能を維持しながらも、フェースに食いつくソフトな打感を実現し、スピン性能も大きく向上させた。
会の後半には、契約プロの秋吉翔太、稲森佑貴、出水田大二郎、星野陸也、香妻琴乃、