東洋ゴムが北米向け供給 TB用低燃費タイヤ

2018年11月28日

ゴムタイムス社

 東洋ゴム工業は11月28日、トラック・バス用低燃費スーパーシングルタイヤを北米市場向けに、来春より供給していくと発表した。

 今年3月に確立した新ゴム配合技術を採用することにより、高い耐摩耗性能を維持しながら、転がり抵抗を同社従来品比約6%低減している。

 同社は分子レベルでの緻密なコントロールによってタイヤの低燃費化を実現する理想的なゴム材料を追求しており、2011年に独自のゴム材料開発基盤技術「ナノバランステクノロジー」を確立した。その後、継続的に技術革新を重ねながらより進化したゴム材料を開発、これを採用することで、転がり抵抗とグリップ性能をより高い次元で両立した数々の低燃費タイヤを市場に供給し続けている。

 今年3月には、ナノバランステクノロジーの技術革新のなかで、ゴムコンパウンドのエネルギーロスを約20%低減できるプロセス技術を新たに開発し、これをベースに、トラック・バス用タイヤにおいて、高い耐摩耗性能を維持しながら、さらなる低燃費化を実現した。

 この同社独自の新技術によって生み出したポリマー「ナノ・コンポジット・ポリマー」を活用し、マレーシア工場内の専用棟に導入した製造ラインで作製したゴム材料をもとに、日本の桑名工場で低燃費スーパーシングルタイヤを製造し、まず、北米市場への供給を開始する。

ナノエナジーM175、M675

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