JMエナジー 新製品を今春から発売 低抵抗化に成功

2011年02月21日

ゴムタイムス社

JSR㈱(小柴満信社長)は2月15日、リチウムイオンキャパシタの事業会社であるJMエナジー㈱(宮部五郎社長、JSR100%出資)が、ラミネート型リチウムイオンキャパシタの内部抵抗を従来の3分の1(同社比)まで低減した新製品を今春上市すると発表した。 今回上市する新製品は、低抵抗化により充放電の際に起こるエネルギーロスを、従来品に対して約3分の1に減少することができる。また、屋外用としてキャ パシタを導入する顧客等からの要望に応え、低温での静電容量の変化を大幅に改善するなど、従来品と比べて性能を飛躍的に向上させている。 リチウムイオンキャパシタは、太陽光発電や風力発電など、自然エネルギーを用いて発電した電力を一時的に蓄え、天候が安定せず発電量が減ったときにそれ を補って放電するための大容量の蓄電デバイスなどとして、リチウムイオン2次電池と共に、近年注目されている。 今回、JMエナジーは、独自技術により、従来品に電極材料などの改良を加えて、低抵抗化に成功。今後は、改良を加えたラミネート型リチウムイオンキャパ シタの新製品を、幅広い分野に展開していく。既に適用済みの、停電時のバックアップ用電源、電圧の平準化、ピーク電流アシスト、エネルギー回生などに加え て、今まで抵抗値が課題で適用が難しかった分野に、リチウムイオンキャパシタを展開し、低炭素型社会の発展を促すとともに、地域の雇用拡大に貢献していく としている。

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