コベストロジャパンは11月29日、同社とDICが、両社の合弁会社であるディーアイシー・コベストロ・ポリマー(DCP)の出資比率変更について合意したと発表した。コベストロジャパンの出資比率を50%から80%に引き上げ、DICの出資比率を20%とし、DICとのパートナーシップを継続する。これは、コベストロのグローバルにおけるTPU事業拡大の一環で、投資額は合計で数千万ユーロとなる見込み。具体的な投資額は開示しない。出資比率変更の実行は、関係当局の承認の取得を前提に、2019年第2四半期の早い時期を予定している。
DCPは、DICから引き続き原料供給を含めた支援を受け、DIC堺工場敷地内にあるDCP堺プラントでTPUの製造と技術開発を継続する。
コベストロは、米国のニュー・マーティンスビルと台湾の彰化市への投資でそれぞれ約25%の増産を発表するなど、TPU事業の拡大をグローバルで推進しており、今回の出資比率の引き上げもその一環として行われる。
コベストロのマーカス・スタイレマンCEOは「当社とDICの長期にわたる強力なパートナーシップのもと、将来に向けた潜在的なビジネス機会を十分に理解した上で、この度の出資比率の引き上げを決定した。これは、当社の成長戦略であるサスティナビリティ主導のイノベーションに当たる」と述べている。