クラレは11月30日、米国現地法人であるクラレアメリカのエバール工場における定期修理と能力増強工事について、5月19日の火災で被害を受けたラインが11月29日(現地時間28日)に稼働を再開し、全ラインで定常運転となったと発表した。
この能力増強工事完了後のグローバル生産能力は、岡山事業所が1万t、クラレアメリカが5万8000t、エバールヨーロッパ(ベルギー)が3万5000tで合計10万3000tとなる。
クラレアメリカは、この火災に関し、米国労働安全衛生局(OSHA)の事故調査に全面的に協力し、調査終了に伴い、行政処分として8万3713ドル(約920万円)の支払いを命じられた。
同社は、この件による2018年度12月期の連結業績予想の修正は行わないとしている。