日精樹脂工業は11月30日、欧州市場における販路の拡大ならびにサービス体制の拡充を目的に、スロバキアに販売現地法人「ニッセイ・ヨーロッパ」を設立し、2019年1月より営業を開始すると発表した。
スロバキアをはじめチェコ、ハンガリーなどの東欧地域では、自動車関連産業を中心に多くの日系・欧米系企業が工場進出を展開しており、同社はグローバル戦略の一環として設備機械の需要拡大に対応すべく、スロバキアの首都・ブラチスラバ近郊に100%出資の子会社の設立を決定した。ブラチスラバは東欧地域の中心に位置し、周辺国にも自動車での移動が可能となる。
これまで同社は、ベルギーのブリュッセルに設置した駐在員事務所を通じて、欧州地域の顧客への成形機・成形に関する情報提供や市場調査を行っており、この駐在員事務所を今回設立する現地法人の支店に改組し、欧州における営業・サービス体制の拡充を図る。
同社の販売現地法人は、アメリカ、メキシコ、上海、太倉、香港、台湾、シンガポール、マレーシア(シンガポールの子会社)、タイ、ベトナム、インド、フィリピン、インドネシアに次いで14番目となる。
ニッセイ・ヨーロッパは、資本金は83万4000ユーロ(約1憶円、予定)で、事業内容は射出成形機・金型・周辺機器と関連部品の販売およびアフターサービス業務となっている。