■ 新年インタビュー
「改修」向けの新製品・新工法推進
早川ゴム 早川雅則社長
今年3月に創業100周年を迎える早川ゴム。「100周年は大きな節目だが、ゴールではなく通過点。『温故挑戦』を旗印に次の100年に向けて歩みを進めたい」と語る早川雅則社長に、今年度の事業方針などを聞いた。
◆昨年を振り返って。
18年度の売上高は100億円で前期比5%増、経常利益は5億円で同25%増と増収増益になる見込みだ。部門別の状況は、土木用止水材や建築用防水材の建設用資材は売上高が60億円で同12%増と好調、住宅用防音材・化成品・ファインケミカルの産業用資材は40億円で同5%減とやや苦戦した。
建設用資材の好調は、土木用止水材が首都圏を中心に再開発事業に加え、東京オリンピック関連施設の受注があったこと、建築用防水材は金属下地断熱工法で大型物件を獲得したことも大きかった。
生産面では、一昨年11月に箕島工場敷地内に「第2成型工場」の建屋が完成し昨年から生産を開始した。今後は生産体制強化と集約に向けて、箕島工場の設備を再配置し、松浜工場の一部生産機能を移設し、より効率的な生産を実現していく。
また、原価低減のカイゼン活動もさらに活発に行い、夏場に取り組んだ省エネ活動は、2200万円の効果があり、省エネ意識の高まりや利益向上にも貢献してくれた。
大きなトピックスとしては、経済産業省から「地域未来牽引企業」に選ばれた。大変名誉なことと同時に責任も感じている。これからも地域だけでなく、社会に貢献する企業でありたい。
◆今年度の業績見通しを。
米中間の貿易戦争による間接的な影響や消費税増税などが懸念される。また、コスト面では原材料関係が上昇局面にあり、利益