昭和電工は12月7日、同社と連結子会社である昭和アルミニウム缶、タイの大手飲料メーカーカラバオ社の3社が合弁で設立したアルミ缶製造・販売会社「アジア・カン・マニュファクチュアリング」(ACM)のタイの新工場が完成し、12月6日に竣工式を行ったと発表した。
新工場では、主にカラバオ社の輸出製品用のアルミ缶を製造する。カラバオ社は、東南アジアや中国、英国を中心とした海外事業の拡大を目指しており、ACMは昭和アルミニウム缶が培った生産技術と品質管理体制で高品質なアルミ缶を安定的に供給し、同社の海外展開をバックアップすることにしている。
ACMは、バンコク近郊のチャチューンサオ県バーンパコン郡に所在し、設立は2017年6月15日で、資本金は7億タイバーツ。出資比率は、カラバオ社74%、昭和アルミニウム缶24%、昭和電工2%。
同社グループは、中期経営計画「プロジェクト2020+」において、アルミニウム缶事業を成長加速事業と位置づけ、東南アジアをターゲットに事業拡大を進めており、今回のタイでの新工場稼働により、ベトナム・ハナキャン社の缶体生産体制と合わせ、東南アジア地域全体で30億缶の生産能力に拡大している。