日本ゴムホース工業会の発表によると、2018年のゴムホース生産は年間で3万8450t(新ゴム量)、前年比3・9%増と当初予測を1700t上回り、出荷金額も同2・2%増の1420億円になる見込みだ。
自動車用ホースの生産は、主な需要先である国内の四輪車生産が堅調に推移したことで、前年を上回る見込み。
高圧用ホースは、主な需要先の土木建設機械や工作機械の旺盛な需要を背景に、前年から大幅に伸長した。
その他ホースも、一般産業用ホースが好調で、前年を上回る見込みだ。
◆18年の輸出入
18年の輸出入のうち、輸出は、全体の約44%を占めるアジア向けが同5%増となり、欧米向けも好調に推移したことから、年間の総輸出額は同3%増の480億円を見込んでいる。
輸入については、主力の自動車用ホースが前年を下回り、年間の総輸入額は同約1%減の160億円となる見通しとなった。
◆19年の生産予測
19年については、ゴムホースの生産量は同0・2%増の3万8530t、出荷金額は前年並みの1420億円になるとの予測が示された。
◆自動車用
生産構成の約64%を占める自動車用ホースは、生産拠点の海外シフトにより四輪車の国内生産台数が減少する基本的な構図は変わらないが、年間生産量は同0・1%増と予測している。
◆高圧用
構成比約16・5%の高圧用ホースは、好調な輸出に支えられた土木建設機械や工作機械の需要は堅調で、年間生産量を同0・8%増と予測している。
◆その他用
構成比約19・5%のその他用ホースは、一般汎用ホース(空気、酸素、アセチレンなど)、耐油・耐摩耗・ケミカルホースの一般産業分野での需要が安定基調で推移すると見て、年間で前年並みと予測している。
19年のゴムホース全体の生産量は、高圧ホースが堅調で、全体では昨年を若干上回るレベルで推移するものと予測している。
◆19年の輸出入
19年の輸出入のうち、輸出については、同2・0%減の約465億円と予測。輸入は、前年並みの160億円になると予想している。