2018年のベルト業界を取巻く環境を振り返ると自動車の国内生産台数は堅調に推移したものの、ハイブリッド車などベルト非装着車の増加や、国内から海外に生産をシフトする動きなどを背景に、自動車用の伝動ベルトは伸び悩んだ。
一方、ゴムコンベヤベルトについては、内需は横ばい基調で推移したのに対し、資源価格回復に伴い、輸出は長らく続いていた低迷期から抜け出しつつある。
その中で、日本ベルト工業会が発表した18年の生産量は、ゴムベルト全体では2万6608t(前年比100・3%)で、内需は2万23t(同97・6%)、輸出は6585t(同109・3%)の見込みとなった。輸出が2ケタ近い増加となるのは、コンベヤ輸出が前年比約2割増と好調な伸びとなったことによる。
なお、同工業会による19年のゴムベルト需要予測では、生産量を2万6619t(同100%)と予測した。内訳は内需が1万9660t(同98・2%)、輸出が6959t(同105・7%)。内需は減少、輸出は堅調な伸びを見込んでいる。
品目別に見ると、コンベヤベルトの18年の生産量は1万5256t(同104・8%)の見込みで、内訳は内需が1万71t(同
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