旭化成ファーマは12月11日、関節リウマチ治療薬「ケブザラ」の新剤形である「ケブザラ皮下注150mgオートインジェクター、同200mgオートインジェクター」(一般名:サリルマブ(遺伝子組換え))を発売したと発表した。
同剤の発売により、「ケブザラ皮下注」には従来のシリンジ製剤に加え、オートインジェクター製剤が新たに加わることになる。なお、同剤もシリンジ製剤と同様、在宅自己注射指導管理料の対象薬剤。
同剤は、リウマチ患者が扱いやすい形状・機能を追求したユーザー中心設計のコンセプトに基づき設計された。本体の形状は、人間工学に基づき設計された握りやすい形状であり、関節のこわばりや痛み、変形を訴える患者にとっても扱いやすい形状をしている。本体内にはあらかじめ1回量の薬剤が充填されており、リング式のキャップを外し、本体を皮膚に押し当てるだけで、注射針が患者の目に触れることなく自動的に皮膚に刺さり、薬液が注入される。また、視認性の良い薬液確認窓により薬剤の注入の状況が目視できることに加え、薬剤注入の始まりと終わりを音で知らせることにより、患者自身が安心して自己注射ができる設計となっている。
同社はオートインジェクター製剤という新しい治療の選択肢を提供することで、日本の関節リウマチ患者や医療関係者へさらなる貢献ができるしている。
また、今後も同社は同剤を含む「ケブザラ皮下注」の適正使用の推進と情報提供に努めることで、患者のQOLの改善に注力していく方針だ。