ワッカーケミーは12月17日、富士高分子工業と革新的熱伝導性材料の開発における共同事業を推進すると発表した。
両社は様々な電子デバイスや電気自動車のバッテリー向けに、高性能の熱伝導性材料を開発するための共同事業を行う。
同事業では、富士高分子工業は新しい熱伝導性シリコーン製品を製造するために、ワッカーの室温硬化型エラストジルシリコーン材料を使用する。
また、2019年1月16日から東京で開催される第11回国際カーエレクトロニクス技術展2019では、同事業で実現した最初の製品を、富士高分子工業が展示する。
独のミュンヘンに本社を置くワッカーはシリコーンメーカーであり、未硬化のペースト状シリコーンをゲル、接着剤、シーリング剤、封止材として顧客に提供している。
一方、富士高分子工業は電子部品・自動車部品メーカーに向けて、顧客の仕様に応じたコンタクトシートやフィルム、パッド等のシリコーンエラストマー加工製品を生産。両社は今後、共同事業の強化と拡大を計画していくとしている。