長瀬産業は12月18日、同社の関連会社で、高耐熱性ポリイミドフィルム「ゼノマックス」を生産・販売する「ゼノマックスジャパン」の本社工場で、12月17日に竣工式が開催されたと発表した。
ゼノマックスジャパンは今年4月に同社と東洋紡との合弁により設立。高耐熱性ポリイミドフィルム「ゼノマックス」は、これまで東洋紡のコーポレート研究所(滋賀県大津市)で製造されていたが、ゼノマックスジャパンの設立に伴って生産設備を新設、2018年10月に敦賀市に本社工場が完成し操業を開始していた。
ゼノマックスジャパンは福井県敦賀市東洋町10―24(東洋紡敦賀事業所内)に所在。中村英弘氏が代表を務めている。資本金は34億円(資本準備金を含む)。また、出資比率は東洋紡が66・6%、長瀬産業が33・4%。従業員数は約40名で高耐熱性ポリイミドフィルム「ゼノマックス」の生産、販売を行っている。本社工場は延床面積が約4300㎡で鉄骨2階建(一部5階建)。投資額は約30億円。
12月17日に開かれた竣工式には、福井県の西川一誠知事、敦賀市の渕上隆信市長をはじめ、ゼノマックスジャパンの中村英弘社長、東洋紡の楢原誠慈社長、当社の朝倉研二社長ほか多数の関係者が出席した。
ゼノマックスジャパンでは電子ペーパーディスプレー向け薄膜トランジスタ(TFT)の基板材の需要増に対応するとともに、「薄い」「軽い」「割れない」「曲がる」といったフィルムの特性を生かし、フレキシブルな有機ELディスプレーや各種センサー、さらにはマイクロLEDといった次世代ディスプレー用途での展開を図る。