■ 新年インタビュー
海外市場開拓を本格化
明和ゴム工業 坪井栄一郎社長
総合ゴムロールメーカーとして印刷用・工業用をはじめとする多様な製品を提供する明和ゴム工業(東京都大田区)。昨年度の業績や今年度の事業方針について、坪井栄一郎社長に聞いた。
―昨年度の業績は。
18年9月期業績は前年同期比で増収増益となった。印刷関連の厳しい状況は変わらないが、油性からUVへ印刷機の改造などでUV向けロールのニーズが伸びている。当社はゴムと樹脂の両素材を備えている強みを生かし販売を増やすことができている。
工業用では、ゴムロールの巻き替えは年々減る傾向にあるが、メッキロールや軽量芯で新規受注を獲得している。製品では、フィルムのしわ抑制に有効な「コンポジヘリカルロール」「マイクロ溝」、「ホワイト・エレコン」など静電気対策用の導電性ロールも動きが良い。
―各生産拠点の状況は。
各工場とも稼働率はかなり満足のいくレベルで推移している。受注の落ち込みも見られず、目立った地域差もない。
17年には東京本社工場内に「東京生産技術センター」を立ち上げたが、フィルム関連では厚みをより薄膜化した特殊品に関し、お客様から相談を受けるケースも増えている。現在はその対応を行っている。
また、大学との研究開発も進めている最中。東海大学と他企業と共同でウェブハンドリング関連の技術開発に励んでいる。こうした試みがうまくいけば、新たなラインナップを揃えるうえで大きな弾みになるだろう。
―海外進出について。
昨年6月にはイン
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