■ 新年インタビュー
国内外でホースドクター充実
トヨックス 中西誠社長
耐圧ホースと継手のパイオニアとして、ホースドクター活動などを通じ様々な製造現場でソリューションを実現してきたトヨックス。中西誠社長に昨年を振り返ってもらいながら海外の動向や今年の目標などを尋ねた。
◆18年を振り返って。
自然災害が多く、BCP(事業継続計画)の必要性をさらに強く実感した年だった。被災地の1日も早い復旧復興を願っています。その経験を踏まえ当社もBCPを見直し、在庫の分散や適正な数量の確認を徹底したほか、技術提携先の伊・フィット社と災害時に相互協力する契約を締結した。これにより万が一、国内において原料の入手が困難に陥っても、弊社アセアン工場だけでなく、イタリアからも供給が可能となる。
業績については、18年12月期はおかげさまで増収となる見込み。その要因は、国内・海外とも景気が好調に推移したこと、さらに売り上げの5割以上を占める弊社独自技術のハイブリッドシリーズなど、高機能商品の販売が伸びたのと同時に、従来品も順調に販売が伸びたことも大きかった。高機能商品は、弊社専用継手と組み合わせた「ホース配管安心セット」として、工場現場での困りごとを解消することで、より多くのユーザーに浸透し、特に半導体や工作機械、自動車関連業界で需要が伸びた。
◆ホースドクター活動の展開について。
工場現場の困りごとを解決する、代理店様を対象としたホースドクター認定者数は18年も増員し300人を超えた。代理店様の熱心なホースドクター活動に支えられ、現場ユーザーへの情報発信量は増えており、訪問件数は累計で1万7000件となった。また、より商品知識や商品選定についてスキルアップしたゴールド認定者も10%に増え、ユーザーに対する提案の件数や内容の深さも高めていただいている。
◆海外事業の動向は。
生産・販売拠点があるタイ、そして販売拠点を構える中国、インドネシアはいずれも好調に推移している。特に中国が大きく伸びている。海外でも長年取り組んでいるホースドクター活動が充実したことで、ユーザ