【新年インタビュー】明治ゴム化成 岩崎吉夫社長

2019年01月01日

ゴムタイムス社

明治ゴム化成岩崎社長

■ 新年インタビュー

新中計「第Ⅲフェーズ」が始動

明治ゴム化成 岩崎吉夫社長


 

 ゴム及びプラスチック製品のパイオニアとして、時代のニーズに応えた製品を数多く提供している明治ゴム化成。昨年より新中計「第Ⅲフェーズ」をスタートさせた岩崎吉*夫社長に中計の骨子や課題などを語ってもらった。(上が土の「吉」)

◆昨年を振り返って。

 おおむね中計に沿った実績で、年度計画に対して連結・単体ともに増収増益となった。国内が好調な半面、海外市場は苦戦し、対前年比では連結で減収減益だった。ただ、単体では減収ながら大幅な増益が実現できた。

◆事業別の動向は。

 印刷機材事業ではUV関連のブランケットが国内でシェアを伸ばしている。一方、海外は特に中国で低価格品にシフトする動きが進み、売上は減少傾向にある。

 合成樹脂事業では、パレットやコンテナーなどの主力製品が国内で全般的に好調に推移した。

 工業用品は製紙・製鉄用ロールは伸び悩んだが、防衛省の防衛装備品や昇降機の部品などが好調で経常増益となった。

 自動車部品事業については、国内は主要顧客のモデルチェンジで需要が増えたものの、海外は中国の生産拠点で行っていた欧州メーカーへの供給減により今期は低迷している。現在は日系メーカーへの展開を進めている最中で、来期以降の伸びに期待している。

 フレックスホース事業は非常に好調だ。化学工場向けのケミカルホースとタンクローリー用ホースが特に伸長している。

岩﨑社長

岩﨑社長

◆海外拠点について。

 中国では顧客の低価格品へのシフトが影響し、ややマイナスとなった。また、フレックスホースの製造拠点のタイは、ようやく売上が増加傾向に転じた。インドネシアは工業用品と自動車用ホースの製造がともに増収。インドネシアでは15年に第2工場が稼働し、生産性向上に取り組んでいる。

 また、ブランケットを製造するハンガリーは来期、工場の拡張工事を行う計画だ。

◆新中計の骨子を。

 大きな柱は二つ。まず「営業利益額の増強」だ。生産性向上に取り組み、また海外の案件に対し本社のサポー

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