【新年インタビュー】金陽社 中田惠二社長

2019年01月01日

ゴムタイムス社

金陽社中田社長

■ 新年インタビュー

社員一人ひとりの安全意識を高める

金陽社 中田惠二社長


 

 ゴムロール、ゴムブランケットの国内トップメーカーとして、80余年にわたり堅実な歩みを続けている金陽社。19年度からスタートする第3期中期3ヵ年計画に向け、期待する製品や安全対策への取り組みなどを中田惠二社長に尋ねた。

◆18年度上半期の業績は。

 18年度上半期(4~9月)の業績は前年同期比で若干の減収減益だった。

 部門別では、ゴムブランケットは輸出が増加し、国内も若干ながら増加とまずまずの結果となった。輸出では特に、中国、米国、中近東の受注増が貢献した。製品別に見ると、UV関係やビジネスフォーム・製罐印刷向け「エアータック」が堅調に推移している。

 ゴムロール部門は、印刷用ではUV印刷向けが引き続き順調に推移した。一方、工業用ゴムロールは、製紙向けが若干減少、鉄鋼向けは横ばいとなった。フィルム向けはここにきて一段落した感じはあるものの、プラント関係で受注が増える可能性があり、今後の動向に期待している。

 OA機器用は、OA機器メーカーの海外シフトに伴い、国内から海外3拠点(中国、タイ、ベトナム)で生産を増やしてきた。ただ、現地企業との価格競争は激しさを増しており、国内・海外トータルで利益を創出していきたい。

◆設備投資について。

 昨年はかなりの設備投資を実施した。国内は40年以上が経過した工場もあるためで、老朽化した建物の改修や新しい設備への更新、さらに検査・品質に関わる投資などを行った。

◆19年度の経営方針。

 現在、第3期中期3ヵ年計画を策定中だが、数値的な目標は増収増益を狙っている。当社の製品は、印刷や製紙、フィルム、鉄鋼など様々な業界に使われ、世の中の景気に左右される部分も多い。東京五輪を控え、景気が

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