■ 新年インタビュー
コンポジット技術さらに貫く
藤倉ゴム工業 森田健司社長
19年は「藤倉コンポジット」に社名変更し、コンポジット技術をさらに強化していく藤倉ゴム工業。森田健司社長に18年を振り返りつつ、課題や新年の抱負などを聞いた。
◆18年を振り返って。
業績動向を振り返ると、第2四半期決算の売上高は、ほほ計画どおりとなったが、営業利益などの利益面では厳しい状況となった。
事業別でみると、工業用品部門の売上は前年並みを確保したが、利益面は、北米自動車メーカーの在庫調整、中国市場の減速により減益となった。制御機器部門では、液晶・半導体関連メーカーの設備投資が減少し、昨年と比較すると受注量が減少。海外のスマートフォンの減産がひとつの要因ではないかと見ている。スポーツ用品部門では、アウトドア用品部門は市場環境や日本の自然災害の影響で相変わらず市場が良くない。ゴルフ用シャフト部門では、市場の動きがスローペースで、クラブメーカー向け製品に一服感が出ている。引布加工品部門は、いかだやシューターの販売が伸びた。18年6月の決算発表説明会で述べたが、前期が良すぎたため、今期はその反動で一時的な踊り場を迎えている状況だ。
◆中計の2年目は。
最終年度の20年3月期に売上高356億円、営業利益27億円、営業利益率7・6%という目標の変更はない。この目標を達成すべく目指している。中計の設備投資のテーマのひとつに「海外拠点の増強」を掲げているが、中国の環境規制が非常に厳しくなっていることだ。現地で駐在員が日々努力し、環境対策に取り組んでいる。
◆新建屋の状況について。
福島県南相馬市の原町工場敷地内に工場建屋を新設し、LIM製品の生産エリア拡張していく。2020年1月に竣工を計画。今後LIMが移設した跡地には生産技術センターを建てていくことも視野にいれていく考えだ。
品質管理と人材育成がある。
品質管理では、品質