■ 新年インタビュー
サービス体制の充実目指す
ゲイツ・ユニッタ・アジア 宮本修二副社長
インドを含むアジア地域で自動車や一般産業用のタイミングベルトやテンショナー等を生産・販売しているニッタグループの「ゲイツ・ユニッタ・アジア」。宮本修二副社長に18年の総括と共に今後の抱負などを聞いた。
◆18年度を振り返って。
18年度(1~12月期)は、売上、利益ともに増収増益で、ほぼ予算通りになる見込み。とくに中国での販売が好調だった。日本も成熟した市場ではあるものの、一般産業用部品の需要で主力の半導体製造装置関係が好調。工作機械やロボット関係も堅調だったほか、新規開拓が功を奏し増収増益だった。新規開拓では、医療・搬送分野でタイミングベルトが伸びたことが要因と捉えている。
◆他の地域について。
中国は非常に好調。自動車用のアフターマーケット需要増が大きかった。方針として利益体質を重視しているところもあり、今期は高い利益が期待できるのではないか。現在、米中の貿易摩擦が起こっているが、まだ18年はその影響がない。今後、アフターマーケット需要が伸びることで、自動車のメンテナンスの量は増えていくとともに取扱店も増加していくだろう。中国に関してはネット社会ですぐに対応できる体制がどれだけ整っているかがカギになっている。
韓国やタイは、ほぼ予算通りに推移すると考えている。自動車用のアフターマーケットが伸長したのがマレーシアだった。
インドについては、政治情勢も安定してきており、8月頃大規模なストライキが発生したが、自動車用が好調だった。
◆課題は。
今後の市場を捉えると、どうしてもタイミングベルトは減少していく。テンショナーやMVおよびVベルトを拡販するため