■ 新年インタビュー
着実にステップを踏む年に
ニッタ 新田元庸社長
ニッタは上半期も第一四半期の勢いを引き継ぎ、売上、利益とも過去最高を記録。新田元庸社長に18年を振り返りながら、中計への課題、今後の展開、19年の抱負などについて聞いた。
◆18年を振り返って
18年は今期よりスタートした中計「V2020」フェーズ3の初年度だった。上半期は売上、営業利益とも半期ベースで過去最高を記録した。
ニッタ化工品や浪華ゴムの業績は順調に進んでおり、期待通りのパフォーマンスを出してくれている。おそらく初年度としては計画通りの結果になるだろう。基本的に、浪華ゴム工業やニッタ化工品の運営はそのまま継続している。われわれのM&Aは、まずそこの従業員を大切にすることが重要だと捉えている。当然、当社からも要所要所で人が入るが、自律性を尊重しながらお互いにいいところを学びあいたい。
製品別では、ベルトは国内・海外の全ての地域で増加した。ホースも売上は順調に推移しているものの、設備投資や人件費などの影響を受け、利益面では若干減少した。事業としては順調だ。
足元の動向は、各事業が好調に推移し、通期も計画どおりに進むだろう。
◆課題について。
現在、中計で「三大チャレンジ」を掲げているが、きちんと取り組んでいく。一つ目の新事業・新製品の創出と成長は、グループ間のシナジー効果を発揮していく。シナジー効果の体制面は構築できている。製造面では生産性向上や安全活動、また技術面ではグループ技術交流会を開き、交流を図っている。二つ目のグローバル
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