■ 新年インタビュー
生産効率化をさらに推進
人材育成・採用にも注力
十川ゴム 十川利男社長
人材育成、新製品開発に積極的に取り組む十川ゴム。十川利男社長に足元の状況や人材不足や働き方改革、今後の経営課題などを語ってもらった。
◆18年を振り返って。
堺工場では暴風により、屋根が飛び、風雨が機械にかかり、2日程操業を停止した。また、北海道の事務所も、地震の影響で従業員の通勤に影響が出た。災害ではないが、夏場は強烈な暑さで、各工場で熱中症対策などを実施する必要があったなど非常に災害の多い1年となった。
業績では、原料価格の高騰、輸送コストの上昇をカバーするために、コスト対策を通年に渡って実施した結果、利益は前年並みとなる見込み。
売上については、自動車関連などで製品群のモデルチェンジ時期と重なったこともあり、1ポイント程減少しているが、通期では前年並みを見込んでいる。
19年は、自動車関連や医療関連での製品群の一部で狭間となる年度になるため、1、2ポイントの売上の減少は避けられないが、売上の減少分を他でカバーし、利益面では前年並みを目指していく。
ただ、20年度には挽回できる見込みもあるので、19年度は我慢の年と考える。
◆EV車への対応は。
25年以降になるとEV車は更に増えると予想されるが、ガソリン車が無くなるわけではない。燃料系ホースなどは、需要が徐々に減少していく可能性が高いので、電池回りのケースなど他の部品関係での採用を目指し、開発を進めていく。
◆中国の状況は。
中国の売上は105~106%で推移しており、概ね好調を維持している。主力製品である金型成型品と建設機械用ホー