■ 新年インタビュー
ブランド力を高め安心・安全に
オカモト 田村俊夫社長
生活用品が国内外で順調な伸びを示すオカモト。海外でコンドームや車輌内装材販売に従事することで海外事業の礎を築き、18年6月に社長に就任した田村俊夫社長に、18年を振り返りつつ、19年の見通しなどについて聞いた。
◆18年を振り返って
比較的為替も安定しており、業績は計画通りに順調だった。
事業別でみると、生活用品では、国内は依然としてインバウンド需要が続いており、海外もコンドームの販売が好調に推移した。製品の認知度がさらに上がったため、特にアジア全般で良かった。
一方、産業用製品については、売上は横ばいだったが、第2四半期あたりから、原材料の高騰など厳しい環境下だった。
◆足元の動向は。
生活用品は上半期の好調さが続いている。産業用製品については、石油市況の動きを見ていると不透明感があるほか、中国の景気が10月から落ち着きを見せ始めている。直接には関係ないが、今後影響がでてくるのではないかと見ている。
◆19年の需要見通しは。
今後の米中貿易摩擦で及ぼす影響がないとは言えないが、生活用品は伸長し、産業用製品は先行き不透明感が強い。ただ、全体的には多少伸びるのではないか。通期の業績は18年の流れが続けば、計画通りに進むと見込んでいる。
◆経営課題は。
我々メーカにとって、常に安全が一番の課題だ。たとえば、ここが悪いと分かれば直すが、それでも想定外なことも起き
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