【新年インタビュー】東北ゴム 磯崎勇一社長

2019年01月01日

ゴムタイムス社

東北ゴム磯崎社長

■ 新年インタビュー

特長製品で収益性改善目指す
環境対応品が好調推移

東北ゴム 磯崎勇一社長


 

 日立金属とのシナジーを本格化させている東北ゴム。昨年4月に社長に就任した磯崎勇一社長に、18年を振り返ってもらいつつ、製品別の動向や技術開発、今年の抱負について聞いた。

◆昨年を振り返って

 売上はほぼ計画通りに推移したが、ゴムやカーボンなどを含めた原材料価格の高騰や輸送費コストの増大などにより、収益面で課題が出た1年だった。

 収益面を改善するためには、製造部門では歩留まり向上や合理化に注力している。一方で企業努力では吸収できない範囲については、お客様に応分のご負担をお願いしており、交渉を始めている。

◆製品別での状況は

 製品別では、ゴムシートでは環境対応した帯電防止シート開発、切り替えが完了し、引き合いが増加している。EUでの19年7月のフタル酸エステル類の使用規制により、電機メーカーを中心に環境対応品の需要増が見込まれており、今後も駆け込みでの需要が期待される。ホームページからの問い合わせも続いており、環境対応品に切り替えた成果が出始めている。

 特殊品・加工品では、フレコンバックが引続き非常に好調で、フル生産が3年程続いている。樹脂化の流れもあるが、ゴムとの住み分けは可能だと考えている。その他に工事向け特殊品の大口案件もあり、今後も売上を牽引する製品になると期待している。

 エスカレータ用ハンドレールも、引続き交換需要が好調に推移した。第1Qは若干受注が落ち着いたが、第2Q以降は順調

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