東洋紡は12月17日、高耐熱性ポリイミドフィルム「ゼノマックス」を生産・販売する子会社であるゼノマックスジャパンの本社工場が10月に福井県敦賀市に完成し、竣工式を同日開催したと発表した。
ゼノマックスはこれまで滋賀県大津市にあるコーポレート研究所で製造されていたが、ゼノマックスジャパンの設立に伴い生産設備を新設し、10月から操業を始めた。電子ペーパーディスプレー向けTFT基板材の需要増に対応するとともに、薄い、軽い、割れない、曲がるという特性を活かし、フレキシブルな有機ELディスプレーや各種センサー、マイクロLEDなどの次世代ディスプレー用途での展開を図る。
竣工式には、福井県の西川一誠知事、敦賀市の渕上隆信市長をはじめ、ゼノマックスジャパンの中村英弘社長、長瀬産業の朝倉研二社長、同社の楢原誠慈社長ほか、多数の関係者が出席した。
ゼノマックスジャパンは、東洋紡と長瀬産業との合弁により今年4月に設立された。出資比率は東洋紡が66・6%、長瀬産業が33・4%。