コンチネンタルはこのほど、持続可能な天然ゴムの調達方針を策定したと発表した。
同社のゴム・グループは、就労者、コミュニティ、森林、生物多様性、農地に目を向け、早い段階で、森林伐採、贈収賄、土地収奪などの潜在的リスクを発見することを目指している。その際、同社はこの分野における持続可能なビジネス慣行を自社のみでは達成するのは難しいとし、すべての関係者との共同作業によってのみ達成できるため、マルチ・ステークホルダー・アプローチを採用する。
この目的達成に向け、調達方針においては、天然ゴムのバリュー・チェーンに関わる関係者を対象に責任と義務を定めた。同方針では、発展を目指す6つの領域、すなわち、サプライヤーおよび農業従事者への関与、利害関係者の関与、トレーサビリティの拡大、省資源、リサイクル、天然ゴムの代替供給源の特定を明示している。
同社は同調達方針を用いることにより、競合他社およびパートナーとともに長期的な目標達成向けた努力を重ねていく方針だ。例えば、インドネシアの第三者機関との共同プロジェクトや、マクロレベルではWBCSDタイヤ産業プロジェクトのように、世界中で様々なプロジェクトを同時に進めながら、一つの目標の達成に向かっている。。
同社は、持続可能な天然ゴムのためのグローバル・プラットフォームを支持し、設立メンバーでもある。同社は調達方針を策定し、バリュー・チェーン全体で天然ゴムの持続可能な調達を実行することで、持続可能な方法での資源調達計画を明確かつ透明性を持って示していきたいとしている。