クラレは12月26日、同社とPTTグローバル・ケミカル・パブリック・カンパニー、住友商事が出資した合弁会社(クラレGC・アドバンスド・マテリアルズ)が、タイのラヨン県マプタプット、石油化学コンプレックス内のヘマラ・イースタン工業団地にブタジエン誘導品生産プラント建設の投資を決定したと発表した。
高耐熱性ポリアミド樹脂PA9Tは生産能力が1万3000t/年、水素添加スチレン系エラストマーHSBCは生産能力1万6000tを予定している。
また、同プラント隣設を予定している同社単独によるイソブチレン誘導品MPD(3―メチル―1,5―ペンタンジオール)生産設備の建設も決定した。生産能力は5000t/年。
完工は2021年末予定。同社投資額は約400億円。
高耐熱性ポリアミド樹脂PA9T、水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーの製造販売はクラレGC・アドバンスド。マテリアルズが行う予定。また、イソブチレン誘導品MPD(3―メチル―1,5―ペンタンジオール)は同社100%出資会社クラレ・アドバンスド・ケミカルズ(タイランド)が製造販売を行う。
3社は2016年9月よりタイにおけるブタジエン誘導品の製造販売事業に関する詳細事業化調査(フィージビリティ・スタディ)を実施してきた。