ゴムシート業界は、半導体関連や自動車関連、住宅関連など幅広い分野で需要が旺盛で、18年は堅調に推移した。日本ゴム工業会のまとめによる1~11月までの生産量は前年比2%増で、9月以降3ヵ月連続の増加となっている。一方で、原材料価格や物流費の上昇に伴う価格改定が相次いだ。
19年のゴムシート需要は、設備投資やオリンピック需要が今年も期待されるほか、半導体や自動車向けなどの需要が安定していることから、堅調に推移すると見込まれる。
こうした中、ゴムシート各社では、原材料価格や物流費の動向をはじめ、フッ素やシリコーンなど需給がひっ迫する原材料の動向を見極めながら、製品価格や納期を適切に検討し、旺盛な需要に応じ供給を図るものと見られる。
また、特殊品や高機能製品、今年7月に施行となる改正RoHS指令に対応した製品の拡販や開発も活性化すると推測される。
2019年01月14日