売上9%増も各利益減益 川口化学の18年11月期

2019年01月16日

ゴムタイムス社

 川口化学工業の18年11月期連結決算は、売上高が76億500万円で前期比8・6%増、営業利益は2億4300万円で同8・4%減、経常利益は2億3900万円で同7・3%減、当期純利益は1億6700万円で同6・7%減となった。

 セグメントのうち、化学工業薬品事業は、売上高が75億6700万円で同8・6%増、セグメント利益は2億1200万円で同10・3%減となった。

 19年11月期の連結業績予想は、売上高が76億円で前期比0・1%減、営業利益が1億5000万円で同38・3%減、経常利益が1億5000万円で同37・5%減、当期純利益が1億円で同40・5%減を見込んでいる。

 18年11月期の化学工業薬品事業の内訳については、ゴム薬品は、売上が45億5700万円で同5・5%増となった。国内については、国内自動車販売や生産がほぼ前年並みで推移する中、工業用品向け薬品は、加硫促進剤や老化防止剤の売上が増加し、全体で前年同期を上回った。タイヤ向け薬品は、顧客の需要増に合わせ拡販に注力し、売上が前年同期を上回った。合成ゴム向け薬品は、品目により増減があり売上は前年並みとなった。海外については、中国での減速感がやや強まったものの、東南アジアで持ち直し傾向が継続し、顧客需要の拡大に対し拡販努力を行った。上半期に為替が前年より円高で推移したことから、通期では販売数量を伸ばしたものの売上は前年並みとなった。

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