ミシュランは1月16日、カムソ社の買収を完了したと発表した。
同社は7月12日に発表した条件に基づき、この買収取引に必要なすべての承認を得ている。最終的な買収総額は13億6000万米ドル(約1533億900万円、2018年12月18日時点)。
カムソは売上高10億米ドルの企業であり、1982年以来、OTRモビリティソリューションを設計・製造・販売している。農業機械やスノーモービル用のゴムクローラー、産業車両用のソリッドタイヤおよびバイアスタイヤの分野で市場を牽引する小型重機用クローラー・タイヤソリューションのトップ3企業のひとつ。クローラーおよび関連システムにおいて高い技術力を持ち、特にスリランカにおいて競争力の高い製造実績を誇る。同社の主力ブランド「カムソ」「ソリディール」の認知度は高く、2012年以降年平均7%の急成長を遂げている。
今回の提携により、同社はOTR市場のグローバル・リーダーとなり、カムソ経営陣の優れた手腕と、カナダにおけるミシュランの長年のプレゼンスを継承するとしている。ケベック州に本社を置き、26の工場と約1万2000名の社員に支えられ、カムソの2倍を超える売上高を見込み、世界的なリーダーとしてダイナミックに変化し続けるマーケットにおいて利益を生み出すと期待されている。
なお、昨年7月にミシュランが発表したカムソ社買収の方針は、OTR部門の意思決定の中心はカムソ本社に置く。またカムソ本社の従業員はそのままとし、ケベック州にある既存のR&D事業および製造部門の雇用も維持するとしている