三井化学は1月15日、シンガポールにある子会社の三井・フェノール・シンガポールが「αーメチルスチレン」の生産を開始すると発表した。
αーメチルスチレンは、フェノールを生産する際に副生する芳香族化合物で、精製することにより樹脂や添加剤などの原料に使用される。需要は世界経済の成長を背景に堅調に伸びており、特にABS樹脂などの高機能化ニーズに対応する用途が拡大している。同社は、日本において世界トップクラスの生産能力を有しており、今後シンガポールでも精製・生産することで、安定的なグローバル供給体制を構築していく予定だ。
また、同社は、日本・シンガポール・中国の3国を拠点とし、世界で存在感のあるフェノールチェーン事業の一層の強化・拡充を進めていくとしている。
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