ダイセルは1月15日、同社グループ企業であるCTI社が米国のゲノミクス企業アーバーバイオサイエンス社を1月7日付で買収したと発表した。
同社は、2017年度から3ヵ年の中期経営計画「3D―Ⅲ」で、昨今のライフサイエンス領域の環境変化に伴い、キラル事業のリーディングポジションの維持に加え、新規領域におけるソリューション提供の拡大を掲げており、買収により今後大きく成長が見込まれるゲノミクス分野での事業プラットフォームを獲得し、食品や環境、健康医療分野においても、より幅広いソリューションの提供を目指す。
アーバーバイオサイエンス社は、近年注目を集めているゲノム編集や次世代シークエンス解析などのゲノミクス研究に必要な知識と技術を網羅的に有し、多くの顧客に製品やサービスを提供しており、特にアグリバイオ市場(バイオ技術をベースとした農林水産関連市場)・研究市場において、確固たる地位を築いている。
アーバーバイオサイエンス社は、2006年に設立し、所在地は米国ミシガン州アナーバーで、主な事業内容は、合成DNA等の核酸製品の販売、核酸配列データ等の解析サービスをおこなっている。