日本ゼオンは1月17日、大型テレビ向け位相差フィルムの新規製造ラインの起工式を福井県敦賀市で実施したと発表した。今年12月の完工、来年4月の稼働開始を予定している。
起工式には、福井県の西川一誠知事、敦賀市の渕上隆信市長をはじめとする行政関係者、同社の田中公章社長、オプテスの赤谷晋一社長など約40人が出席し、工事の無事安全を祈願した。
同社の光学フィルム「ゼオノアフィルム」は、シクロオレフィンポリマーを原料として世界初となる溶融押出法により生産されており、大型テレビのディスプレイ用に需要拡大が見込まれる中、新規ラインにより位相差フィルムとしては世界最大幅となる2500mm幅クラスの生産が可能となる。
建設予定地は、同社グループ企業で製造子会社であるオプテス敦賀製造所の敷地内。