■ 新年インタビュー
「圧倒的なスピード感」の年に
豊田合成 宮﨑直樹社長
18年は新中計「2025事業計画」を発表し、19年は「圧倒的なスピード感」をキーワードに、諸施策を実行していく豊田合成。宮﨑直樹取締役社長に18年を振り返りながら、業績の動向、70周年、企業風土の取り組みなどを聞いた。
◆18年を振り返って。
18年は新中計「2025事業計画」を策定したことで、我々が目指すべき中期の方向性を確認し共有できた。また経営理念も8年ぶりに改定し「社会への貢献」といった企業の存在意義をより明確化できた年だった。
18年は「総力結集」をキーワードに、今の環境下で競争に勝ち抜くためには、様々なところに力を貸してもらいながら、または力を結集し競争に勝とうという気持ちが出来上がった年でもあった。
◆足元・通期の見通しは。
国内は計画通り。海外は地域によって温度差がある。とくに、タイは市場が好調ということもあって頑張ってくれた。昨年末に3つのタイ会社に訪問したが、3社とも勢いを感じた。業績では売上は順調に伸びている。昨年初めて売上高8000億円を超え過去最高だったが、今期では売上高は過去最高を更新すると見込んでいる。
◆海外拠点について。
中国やインドは重点市場と位置付け、事業基盤の強化を積極的に進めている。18年は中国やインドともに体制を整備したため、19年は拡販に力を入れていきたい。その上でしっかりとしたものづくりをしていき、現地化を進めていくためにも、ローカルな人材の育成が重要だ。
◆70周年について。
70年に渡り、時代時代に応じた製品をうまく供給できたのではないか。ゴムと樹脂の高分子やLEDなどを専門に扱っているのは、トヨタグループ内では我社だけだ。これらの技術を更に進化させていく。今後の自動運転の時代に向け、コネクティッドカーが増えていくだろう。その中でビジネスチャンスは広がっていくのではないか。
企業風土の改革は、トッ
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