【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情33 インドのゴム産業(後編) 加藤進一

2019年02月25日

ゴムタイムス社

 前編に引き続き、インドのゴム産業をお伝えします。先日インドで二輪車用タイヤメーカーの最大手、TVS SRICHAKRA社本社工場を訪問しました。2工場で毎日約10万本のタイヤを生産している会社です。従業員数は約3000人。2輪用のタイヤ生産量では世界一かもしれません。オートバイ、スクーター用のタイヤメーカーですが、本数がすごい。そこら中でタイヤを成形しています。大きな混練機のゴム練りラインが4ラインあり、カーボン、薬品、オイルは自動計量です。次に、カレンダーロールでナイロンコードのゴム引き布を作り、押出機でシートを作り、カットして、機械でタイヤ成形をしています。その後、加硫機でタイヤ成形です。

インドで二輪車用タイヤメーカーの最大手のTVS社入り口

インドで二輪車用タイヤメーカーの最大手のTVS社入り口

 小規模ですが、スチールラジアルコードでのタイヤ成形ラインもあります。私も、今回初めてタイヤ製造ラインを全部見ることができました。日本ではなかなか見せてもらえないタイヤ製造工程です。実際には、中国製の成型機が多く設置されていました。加硫機はインド最大の加硫機メーカーL&T社製です。ゴム、タイヤの試験

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