十川ゴムは2月1日、天然系素材を使用しているゴムシート(汎用ゴム板、B山マット、その他天然系ゴム板)とゴムホースの製品価格を、4月1日受注分から10~20%値上げすると発表した。
今年度の国内景気は各種好景気を予測するイベントなどがあったものの、同社が製造・販売するゴムシートやゴムホース業界の実際の物量としては、横ばい傾向となっている。一方、製造における原価面を見ると、天然系素材については近年の高値傾向を維持した状況が続いている。
同社では、自助努力により内部吸収すべく努力をしているが、こうした天然系原材料価格に加え、エネルギーコストの増加、梱包材など副資材の価格上昇、さらには物流業界の人手不足などによる再度の大幅な運賃値上げにより、従来の価格を維持することが困難となった。同社は、こうしたコスト増加分の一部を販売価格に反映せざるを得ないと判断し、価格改定を実施することとした。
なお、特定の顧客向け製品と陥没価格製品などに関しては、それぞれ個別に価格を交渉することにしている。