日本ゴム精練工業会(JPMA、野田明志会長)は1月29日、東京都中央区のアットビジネスセンター東京駅会議室で第5回研修会を開催し、会員企業から31人が出席した。
昨年3月に第4回研修会で開かれた「ゴム練りと加工特性」のテーマに引き続き、今研修会は会員らの要望が多かった化学物質の規制のひとつである「REACH規制」テーマに、住化分析センターの齋藤昇二氏を招いて講義を実施した。
講義に先立ち、野田会長は「最近では環境問題への対応。とくに、EU規制に伴う化学物質管理は我々会員にとって重要、かつ直近の課題になっている。この対応にかなりの工数や手間暇、コストがかかっている。この先どうような展開になっていくのかなども懸念材料だ」と精練業界が抱える課題について述べた。
また、野田会長は「RoHS指令(ローズ指令)は、特定の物質や配合量も決まっている。そのためハザード対応で行えるが、REACH規制は疑わしい化学物質をどんどん指定されてくる。先の見えない混沌とした状況が続いてる。この講義を聞いて役立ててもらいたい」と語った。