日本の炭酸カルシウムのパイオニア企業、白石工業のグループ企業で、化学品専門商社として確固たる地位を築いている白石カルシウム(大阪市北区、白石恒裕社長)。
19年3月期第3四半期(4~12月期)までの状況は、ほぼ計画通りに推移している。合成ゴムを始め、補強材・充填剤・軟化剤などを扱うゴム資材部でも、主要な需要先の自動車関連は好調さを維持している。樹脂の販売も堅調な他、塗料などを販売する建材関連も復調してきた。
自動車以外では、建機関連も海外の投資案件など好調。食品用トレーやパッケージ向けのフィルムも動きが良く、こうしたプラス傾向が第4四半期もほぼ継続すると同社では見ている。
一方、懸念材料としては、米中の貿易摩擦による影響と原材料の供給不安を挙げる。特に原材料については「前期よりさらにタイト感が強まっている」(同社)とし、ゴム関連の主原料は全般的に不足しているという。
中国やアセアンを中心に展開する海外の現況を見ると、タイは