NOKの2019年3月期第3四半期連結決算は、売上高が5219億6400万円で前年同期比6・7%減、営業利益は265億5800万円で同28・4%減 、経常利益は318億1000万円で同33・7%減、親株主に帰属する四半期純利益は189億300万円で同36・9%減となった。
シール事業は、自動車向けは国内では軽自動車需要、および東南アジアでの需要が好調に推移し、販売は増加した。一般産業機械向けは建機、工作機、ロボット向けが底堅く推移し販売増となった。
以上により、同事業の売上高は2598億3100万円で前年同期比3・2%増となった。一方、営業利益は人件費・経費の増加、原材料の高騰で、285億9400万円で同7・0%減。
電子部品事業では、高機能スマホ向けは需要が大きく落ち込み販売は減少したものの、自動車向けは堅調、またハードディスクドライブ向けはデータセンター用途の需要が伸びたことから販売が増加した。ただ、全体での販売は減少した。
その結果、同事業の売上高は2383億7100万円で同16・0%減。 営業損失は、高機能スマホ向けの需要減により、32億1400万円(前年同期は53億5200万円の営業利益)となった。
ロール事業の売上高は155億5800万円で同1・1%減。営業利益は経費の抑制等により、9400万円(前年同期は1千3百万円の営業損失)となった。
通期の連結業績予想は、昨年11月9日に公表した業績予想を1月23日に下方修正し、売上高は6772億円で前期比7・1%減、営業利益は266億円で同40・8%減、経常利益は323億円で同42・6%減 、親会社株主に帰属する当期純利益は170億円で同51・8%減を見込んでいる。