豊田合成の2019年3月期第3四半期連結決算は、売上収益は6228億6300万円で前年同期比4・7%増、営業利益は217億6000万円で同16・7%減、税引前利益は221億6800万円で同17・4%減、親会社の所有者に帰属する四半期利益は124億1300万円で同29・4%減となった。
売上収益については、日本では新型車効果や米州地域での拡販、アジアにおける主要顧客の生産台数の増加等により日本での新型車を中心とした増販効果や合理化努力等はあったものの、利益面は第2四半期において、独禁法関連損失を計上したこと等により、いずれも減益となった。
地域別に見ると、日本では主要顧客の新型車向けの増販等により、売上収益は2987億円で同6・0%増となった。利益は、第2四半期に独禁法関連損失を計上したこと等により、セグメント利益は33億円で同40・5%減となった。
米州では、日系や外資系メーカーへの拡販等により、売上収益は1847億円で同4・7%増となった。利益は、原材料価格の上昇等のマイナス要因を増販効果や合理化努力でカバーしたことで、セグメント利益は121億円で同3・4%増。
豪亜では、主に日系メーカー向けの台数増に支えられ、売上収益は1519億円で同2・1%増となった。利益は増販効果はあったものの、前期に固定資産売却益を計上した反動等により、セグメント利益は102億円同1・1%減となった。
欧州・アフリカでは売上収益は333億円で同1・2%減、欧州の生産再編費用等の増加により、セグメント損失は38億円(前年同四半期のセグメント損失は16億円)となった。
通期の連結業績予想は前回発表からの修正はなく、売上収益が8250億円で前期比2・1%増、営業利益が380億円で同8・0%増、税引前利益が390億円で同9・8%増、親会社の所有者に帰属する純利益が230億円で同7・7%増を見込んでいる。