東ソーの2019年3月期第3四半期連結決算は、売上高が6457億5100万円で前年同期比7・3%増、営業利益は796億4200万円で同15・6%減、経常利益は831億8400万円で同16・6%減、四半期純利益は563億5900万円と同18・3%減となった。
売上高については、ナフサ価格等の上昇に伴う販売価格の上昇やエンジニアリング事業における半導体関連プラントの受注等により増収となった。営業利益については、原燃料価格の上昇による交易条件の悪化等により減益となった。
セグメント別では、石油化学事業は、売上高が1446億円で同6・8%増、営業利益は123億1800万円で同29・9%減となった。エチレン、プロピレンなどのオレフィン製品は、定修年による生産量の減少に伴い出荷が減少したが、ナフサ価格等の上昇を反映して製品価格が上昇した。ポリエチレン樹脂は、国内出荷が減少したが、ナフサ価格の上昇を反映して製品価格が上昇した。クロロプレンゴムは、生産量の減少に伴い出荷が減少したが、堅調な海外需要を背景に輸出価格は上昇した。
通期予想は、昨年11月に売上高を上方に、利益を下方に修正した予想を据え置き、売上高は8800億円で前期比6・9%増、営業利益は1000億円で同23・4%減、経常利益は1050億円で同20・6%減、当期純利益は710億円で同20・0%減を見込んでいる。
なお、クロル・アルカリ事業は、売上高が2540億2400円で前年同期比4・6%増、営業利益は326億2600万円で同29・5%減だった。
機能商品事業は、売上高が1479億9100円で同6・9%増、営業利益は283億5700万円で同4・7%増となった。