宇部興産は2月4日、2019年3月期第3四半期決算説明会を開催し、藤井正幸執行役員グループCFOが説明を行った。
連結売上高は5404億6800万円で前年同期比6・6%増、営業利益は300億4300万円で同20・1%減、経常利益は334億3000万円で同14・4%減、四半期純利益は228億4500万円で同14・3%減となった。
藤井CFOは「増収減益となったが、期初の計画の段階から想定していたので、特にサプライズはない」と述べ、事業環境について「原燃料関係は前年に比べるとかなり高騰した中での事業展開だった」と評した。
売上高は、化学製品を中心とする原料価格高騰に応じた販売価格の是正や、堅調な国内需要を背景とした建設資材製品などの販売増により増加したが、営業利益は、石炭市況の上昇やアンモニア工場の定期修理、さらに合成ゴム市況の軟化などの影響を受けた。営業外収益は、持分法適用関連会社の事業統合の影響などにより増加した。
セグメント別では、化学の売上高は2347億円で同4・2%増、営業利益は159億円で同28・3%減。金額ベースでは62億円の減益となり、「一番大きな要因は合成ゴムで、昨年度上期に特殊要因でスプレッドが急拡大し利益をかさ上げしたが、今年度は落ち着いて通常ベースに戻っている」(藤井CFO)。
化学セグメントのうち、合成ゴム事業は、タイヤ用途を中心に販売数量は