ポリプラスチックスは2月6日、同社の樹脂異材接合技術「AKIロック」とPBT樹脂「ジュラネックス773LD」が星和電機の道路照明器具「ポール内配線付ジョイントボックス」に採用されたと発表した。
道路照明の金属ポール内は、湿気がたまりやすく結露による水滴が発生する厳しい環境で、その中に電気配線を守るジョイントボックスが設置されている。そのジョイントボックス本体と上蓋に優れた電気特性と低そりが特長のPBT樹脂のジュラネックス733LDを使用し、その上蓋とニトリルゴム(NBR)部品をAKIロックにより接合することで、気密性・防水性能が格段に向上する。また、その高い防水性により、配線接続による絶縁劣化がなく、また上蓋を開けずにブレーカ操作が可能なため施工や点検の作業が容易になる。
AKIロックは、ガラス繊維を配合したフィラー強化樹脂を異なる樹脂と高強度で接合する新技術で、片側がフィラー強化材料であれば、相手側の材料選定は自由。フィラーで強化された接合界面を形成させることで、高い接合強度を実現する。従来は接合が困難だった樹脂材料の接合が可能などを特長としている。
同社は、道路照明器具に取り付けられるポール内の湿気や水滴から電気配線を守る製品として、ポール内ジョイントボックス(SB シリーズ)を発売してきた。新たなラインアップとして道路照明器具のポール内配線を安全かつ容易にした「ポール内配線付ジョイントボックス」(SBJA シリーズ)の開発に際して同社の異材接合技術と PBT 樹脂を、多くのトンネル・道路照明の納入実績を誇る星和電機に提案し、要求性能を満たす新製品が完成した。